当院で噛み合わせ治療を受けた患者様にお書きいただいた体験談をご紹介いたします。
【症状】顎関節症、腰と仙骨の右側に痛み、視点が定まらない、頭がぼーっとする、眠くなる、歩行時に頭が後ろにいき長時間歩けない、長いこと立っていられない(料理ができない)、ハンマートゥ
私の人生は噛み合わせに振り回されたといっても過言ではありません。トラブルとのつきあいは長く、思い返せば小学校四年生頃から口が開きにくくなり、中学校に入るとすぐに噛み合わせの治療に通ったものでした。
私にとって「噛み合わせ」は「苦痛」と同義語だったようなものです。思春期になると辛さを訴えても「神経質」「たるんでいる」と請け合ってもらえず、長年、苦しんで、悩んで、大人になっても改善されるどころか症状は悪くなるばかりだったのです。小野先生に診ていただくようになって、やっと光が見えて来ました。
私には小学五年生の息子がいます。体調不良を抱えたままでの子育ては辛いこともありました。でも、子どもが小さいうちはとにかく必死で、自分のことにかまう余裕もなく、なんとか子育てを終えることができました。
子育てが一段落してから、それまで放置したズレが大きくなったのでしょうか。それとも気持ちにゆとりができたからでしょうか。体調不良が無視できないほどひどくなったのです。
なかなか眠れずやっと眠っても眠りが浅いのですぐに目が覚め、反対に日中には強い睡魔に襲われました。足や腰の痛みが強く、食事の準備も休み休みではないとできません。三〇分も立っていられないのです。
呼吸は浅く、いつも息苦しい感じがまとわりついていました。このまま息が吸えなくなるのではないかと、強い恐怖に襲われることもしょっちゅうでした。
普通のくらしができない……。家族にも迷惑をかけている気がして、生きているのが辛く、「こんな自分なんか消えてしまったほうがいいんだ」と、ネガティブな考えにとらわれていました。子どもがいなかったら踏みとどまれなかったかもしれません。
自分自身を追い詰めてしまったのは、噛み合わせ治療の権威とされる先生のところに七年間も通ったのに、なんら改善の兆しがみられなかったことも影響しています。
朝九時に病院に着いて、治療が終わるのは午前の診療時間をこえた十二時過ぎ。通い始めの頃はにこにこと愛想のよかった先生も、二、三年も経つと「あなたが来るといつも疲れる」と仏頂面。ゆっくり説明もしてくださらないので、こちらも症状を訴えることもできません。あからさまに嫌がられるようになり治療に通うのが本当に憂鬱でした。でも、「元気な体になれるのなら」という希望にすがって、七年もの長い期間必死の思いで通いつづけたのに、時間とお金と精神的な苦痛。それだけの代償を払っても、私の噛み合わせはよくなりはしなかったのです。
噛み合わせの権威の先生が七年もかけて改善できなかったのだから、きっともうダメなのだ……。諦めかけたぎりぎりのところで小野先生にめぐりあえて、やっと、やっと私は自分の人生を生き直すことができました。
初診のとき、小野先生から、私の顎関節は円板が両方とも飛び出ていて、かなり重症だと説明を受けました。先生に教わった通り自分の手で顎関節を押さえ、円板の位置を少し調整すると、それだけで頭にさーっと血液が巡り出すのがわかるほどでした。
車のタイヤがパンクしたらジャッキアップしてタイヤ交換しますが、私が以前に受けていた治療は、ジャッキアップせずにタイヤ交換しようといじくっているうちに、どんどん車が傾いていったようなものでした。小野先生の治療法は、アゴを正しい位置でキープして、そのうえで歯の高さや大きさなどを調整してくださるので、素人目にも理にかなっていると思えるのです。
通常は噛み合わせをキープするためのバランス歯型は、上か下のどちらか一方にだけ装着するそうですが、重症ということで上下両方に就寝中だけ装着することになりました。
そうそう、初めて上下にバランス歯型を装着したときのことは忘れられません。あれはまさに衝撃でした。装着して口を閉じた瞬間、頭蓋骨の位置がきちっと定まったのがわかったのです!
健康な人ならそんなに気づくことはないでしょうが、頭蓋骨があるべき位置に来たのがはっきりと実感できて、「これだ! これが本当の状態なんだ!」と、小学校四年生以来、ずっと視界を覆っていたもやがサーッと消え、「世界はこんなに明るく鮮やかなのか」と感激でいっぱいでした。
上下のバランス歯型はつながっているため装着すると話せないのですが、日中でもときどき装着しています。外出先でも「ちょっと具合が悪いな」と感じたらすぐに装着するようにしているので、以前のように出先で動けずに立ち往生することもありません。
さて、噛み合わせのズレからくる体調不良で、身も心もぼろぼろだった私の支えになってくれた息子ですが、昨年頃から「おや?」と気になることがちらほら出て来ました。
寝言、歯ぎしり、低体温、くるぶしの痛みなどがあり、一見関連のない症状にみえますが、経験的に「噛み合わせだ」と直感したのです。息子が私の二の舞になることだけは絶対に避けなくてはいけないと、一緒に小野先生に治療していただくことにしました。
息子は小さい頃は足が速かったのですが、だんだんスポーツが苦手になり、小学四年生の頃には私と同じ足指が曲がったハンマートゥになっていました。
ハンマートゥは整形外科で治療を受け、指導された通りにテーピングをし、特殊な靴下を着用していましたがまったく改善しませんでした。それがバランス歯型を装着するようになってから、徐々にまっすぐな指になり、いまでは気にならないほどです。早めに気づいて対処ができてよかったと、胸をなでおろしています。
息子と一緒に治療に通いながら、小野先生がおっしゃっていた「下アゴは人間の水平器」という言葉の深さを身をもって実感する日々です。下アゴが原因で噛み合わせが決まらないと、脳も背骨も内臓も、足指だって正常に働かないのです。
幸い、息子は早い段階で小野先生に診ていただくことになったので、親の私ほど苦しい思いをすることはないでしょう。辛い思いもたくさんしましたが、息子の苦痛を最小限でとどめられたと思えば、いままでの苦労も報われます。
当院で噛み合わせ治療を受けた患者様にお書きいただいた体験談をご紹介いた…
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